ジェネリック医薬品について

ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許が切れた際に他メーカーから製造販売されるお薬のことです。
有効成分・品質・安全性は、先発医薬品と同等で、国の厳しい審査をクリアしたものだけが承認・販売されています。
先発医薬品よりも開発経費が抑えられることから、医療の質を落とすことなく低価格での提供が可能です。

先発医薬品よりも低価格

先発医薬品が10から20年という歳月と、数百億から数千億円という莫大な費用をかけて開発を行うのに対し、開発費のかからないジェネリック医薬品はかなり費用を抑えて製造販売を行うことができます。

先発医薬品を改良している

ジェネリック医薬品は有効成分の開発費用がかからない分、先発医薬品よりも利便性が高くなる工夫がなされて製造販売されます。味の改良、形状の改良、保存方法の改良、シートの改良など、その工夫はさまざまです。

添加物の違い

ジェネリック医薬品は先発医薬品と成分、有効性、品質、安全性などは同等のものになっていますが、先発医薬品と「全く同じ」ではありません。例えば、使用する添加物に違いが出る場合があります。
添加物が異なることで効き目の変化を不安に思う患者さんもいらっしゃると思います。しかし、先発医薬品と異なる添加物を使用する場合、日本薬局方の規定により、有効成分の治療効果を妨げる物質は用いることが認められていません。そのため、先発医薬品と添加物の成分や配合量に違いがあったとしても、国の厳しい審査を経て有効性や安全性が先発医薬品と同等であることが確認されています。

令和6年10月から、「選定療養」という医薬品の自己負担の新たな仕組みが開始されました。選定療養とは、ジェネリック医薬品があるお薬で先発医薬品を希望される場合、特別の料金をお支払いいただくという制度です。(医師や薬剤師の判断で先発医薬品から変更不可とされた場合はこの限りではない)
この機会に、ジェネリック医薬品の積極的な利用をお願いいたします。
※特別の料金とは、先発医薬品とジェネリック医薬品の価格差の4分の1相当の料金のことを指します。

⬇︎詳しくはこちらからご確認ください(出典:厚生労働省ホームページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39830.html